分娩方法の種類と違い|今どき分娩スタイルのメリットとデメリット紹介!

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時代の流れに合わせて、さまざまなスタイルの分娩方法が取り入れられるようになってきました。

妊婦さんの負担を少しでも和らげるための分娩スタイルについて、最近のトレンドを見てみましょう!

ラマーズ法

まずはほとんどの方が耳にしたことがあるであろう、「ヒッ、ヒッ、フー」でおなじみのラマーズ法。これはフランスの産科医ラマーズ氏によって提唱された呼吸法で、これをベースに、さまざまな呼吸法も派生しています。

ラマーズ法の目的は、呼吸に集中することによって陣痛の痛みを軽減させることにあります。助産師さんやパパが立ち会い、陣痛の強さ・お産の段階に応じて決められた呼吸法を行います。

出産時にはあまりの陣痛の痛さについ息を止めてしまうママも多いので、ラマーズ法を取り入れるためには出産の前に練習が必要。ママがしっかり呼吸を続けることで、赤ちゃんにもたくさん酸素を送ることができます。

ソフロロジー式分娩法

ソフロロジー式分娩法は、妊娠から出産、そしてその後も続く育児をトータルでとらえ、妊娠中から母性を育み、赤ちゃんと共に前向きに出産を乗り越えることを目指した分娩法です。

フランスから始まり、ヨーロッパでは主流となっていますが、日本で導入され始めたのは、ここ20年以内のようです。

ソフロロジー式分娩法では、陣痛の痛みを「赤ちゃんに出会うための重要な過程」として考えます。そのため、あるがままに受け入れられるよう、事前のイメージトレーニングが重要となります。

陣痛が始まった時はあぐらの姿勢でいきみを逃し、産道を下がってくる赤ちゃんの様子をイメージ。産むときにも赤ちゃんの様子をイメージしながら、座ったままの姿勢で行います。

ソフロロジー式分娩法では、出産の進み具合に身を任せながら行うため、母体が傷つくことが少なく、体力の消耗も少ないとされています。産後の回復が早いとも。

イメージトレーニングがしっかりできていれば、パーフェクトな分娩法といえそうです。

フリースタイル分娩

フリースタイル出産、アクティブバースなどともいわれるこの分娩法は、ママが自分の好きな姿勢で出産に臨める方法です。

一般的な出産では分娩台に仰向けで寝た姿勢で行いますが、フリースタイル分娩では横向きや四つ這い、しゃがんだ姿勢のほか、ビーズクッションやパパに抱きついた姿勢で行えるケースもあります。

分娩を行う部屋も、畳と布団が敷かれた和室だったり、照明が調整されていたりと、リラックスできる環境が整えられ、ママが無理なく集中して出産できるような配慮がされています。

フリースタイル分娩のメリットとしてはママと赤ちゃんへの負担が少なく出産時間が短縮できること。また、出産時のトラブルが少ない傾向があるといわれています。

ただし、ママや赤ちゃんの状態によっては選択できないこともありますので、フリースタイル分娩に対応している病院に事前に確認しておきましょう。

水中出産

水中出産とは文字通り、水の中で行う出産。体温程度の温水に自然塩を溶かし、羊水と同じ濃度にしたプールで産み落とす以外は、通常の出産と変わりません。暖かい温水よって母体がリラックス。血行もよくなるので陣痛の痛みを緩和させることもできます。

また、赤ちゃんは羊水の中で過ごしているので、水中に生まれ出ることにも抵抗がないといわれています。一般的な分娩だと、出産時、ママの体に赤ちゃんが触れることで赤ちゃんに外傷が発生することがありますが、水中出産ではそのリスクが低くなるとも。

水中出産でもっとも注意しなければならないのは、赤ちゃんへの感染症です。水の衛生管理について、十分に信頼できる施設を探すことが重要なポイントになります。

無痛分娩

陣痛の痛みに不安が強い場合、無痛分娩を候補に入れる方も多いでしょう。無痛分娩とは、麻酔薬を使用することで陣痛の痛みを和らげながら出産する方法。

ママへの負担が少なく、産後の回復も早くなるというメリットがあります。赤ちゃんへの影響はほとんどないといわれています。また、大学病院など、大きな設備をもつ産婦人科では多く採用されている分娩法なので、上述の4つよりも、選びやすいといえます。

ただし、無痛分娩は、あらかじめ出産日を決める計画分娩となりますので、「赤ちゃんが自分で出たくなる日を待って、自然に産みたい」と考える人には、デメリットといえるかもしれません。

また、「無痛」とはいえ麻酔の効き方は個人差があります。そのため「思ったほど痛みが軽減できなかった」というママも。その点は理解しておく必要がありそうです。

それぞれどの出産スタイルにメリット・デメリットや制限があります。家族やお医者さんとよく相談して、ママが気持ち良く出産に臨める環境を整えたいですね。

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