大人女性の「“垂れる”問題」は、腸腰筋で解決できる!

0

いろいろとケアをしているつもりでも、年齢を重ねるに連れてヒップが下がってきた、ボディラインが目に見えて変わってしまったと感じている女性は多いものです。重力には逆らえない……なんて諦めるのはまだ早い! じつは、女性らしいボディラインをつくるキーワードとなる「腸腰筋(ちょうようきん)」を鍛えれば、ボディの”垂れ”も解決できるんです。今回は、エステ業界に長く携わる美容のプロ・大岩亜子さんに、キレイをつくる秘訣について伺いました。

 

「腸腰筋」を動かすとキレイになれるって本当?

― 理想的な体型を手に入れるための大きなカギとなるのが「腸腰筋」だと聞きましたが、なぜ腸腰筋を鍛えると美しくなれるのでしょうか。

「腸腰筋は、上半身と下半身を結んでいる筋肉です。たとえば、上半身にある手を大きく振りながら歩くと、下半身にある足も一緒に動きますよね。このとき働いているのが、腸腰筋なのです。

外側からは触れられないインナーマッスルのためか、どうアプローチしたらいいのかわからないと、これまで放って置かれがちな存在でした。しかしながら、腸腰筋をしっかり働かせて血流を流していくことで、女性が気になるお腹周りや骨盤周り、猫背、O脚などの改善につながります。女性が理想とするボディラインに近づくためには、腸腰筋が要! ということで、最近注目されるようになりました」(大岩さん)

― 腸腰筋を鍛えれば、女性の悩みの多くが解決するということですね!

「キレイな姿勢ですっと立っている女性って、美しいですよね。70代になってもヒールを履きこなせるような。私自身も、そんな女性になりたいと思っています。でも、「こうなりたい」という理想の姿を持っていても、いきなりそこに到達するのは難しいもの。30代頃から、自分の体とどう向き合っていくか、どんな努力をしていくかが、その後の人生の活躍や行動範囲にまで影響してくるのだと考えます」(大岩さん)

― つい近道を求めてしまいがちですが、日々の積み重ねこそが、将来の理想の自分へとつながる”キレイの秘訣”ということでしょうか。

「はい。そういった意味でも、腸腰筋を鍛えることが、数年後、数十年後の理想の女性像へと近づける方法だと思います」(大岩さん)

 

常に進化し続けている! 最新のエステ事情とは

― 一般的にも腸腰筋に注目されつつあるわけですが、エステ業界ではいかがでしょうか。最近の傾向などを教えてください。

「年々美容機器の種類が増え、性能も随分上がってきました。セルライトという言葉はいまや一般的になりましたが、セルライトをなくす器具なども進化してきています。

また、10年ほど前から、エステ業界でも筋肉に注目が集まるようになりました。ただ脂肪を減らすのではなく、適度な脂肪と適度な筋肉のバランスが大切だと注目されるようになってきたのです。ガリガリでもなく、マッチョでもない、ほどよい脂肪とほどよい筋肉がついたボディを目指し、商品やメニューが開発されています」(大岩さん)

― 確かに、一昔前は脂肪を絞って絞って減らす! というイメージが大きかったですよね。それが、最近活躍しているモデルたちを見ても、しなやかな筋肉がついた、適度に引き締まったボディを目指す人が多くなったように感じます。

「洋服をキレイに着こなすため、女性らしい体型を維持するためには、筋肉の中でもより深い層にある部分が注目されています。たとえば腹筋にしても、内臓に近いインナーマッスルを鍛える方法や、体の幹といわれる筋肉にアプローチすることが大切だと認識されるようになりました。美に対する着眼点が変化していると感じますね」(大岩さん)

 

キレイを根本からつくるには、日々の努力の積み重ねが不可欠!

― より美しい自分に近づくため、若い頃からコツコツ努力をすることがキレイの秘訣とのことですが、具体的な方法を教えてください。

「極論ですが、キレイの根本とは、摂取と消費のバランスだと考えます。栄養バランスの良い食事を摂取し、適度に運動して消費する、このことがすべてだといえますね。

運動に関していえば、インナーマッスルを怠けさせないことが重要です。たとえば、駅のホームや職場までの道のりの中で、エスカレーターと階段があったら、ちょっと頑張って階段を使ってみる。同じ階段を上がる動作でも、大股で上がるとより腸腰筋を動かすことができるので、体調が良い日は一段とばして上がってみるのもひとつのアイデアですね。ほんのちょっとしたことでも、日常生活の中で取り入れられることを続けていくのが大切です」(大岩さん)

― インナーマッスルを怠けさせない……とても心に響きました! 毎回でなくても、意識的に頑張ることが、未来の美しい自分へとつながるのですね。

「極端なことを目標に掲げても、なかなか持続できませんよね。でも、小さな頑張りでも、続ければ大きな成果になりますよ」(大岩さん)

 

たとえば、今この記事を読んでくれている時間だけでも、少しだけ背筋を伸ばしてみてください。デスクワークをするときも、お腹に力を入れるよう気にしたり、歩くときに腸腰筋が働くように足を少し引き上げてみたり。そんな日々の積み重ねが大切だということがわかりました。

次回は、体幹を鍛えて体を変えていくために、自宅でできる簡単な運動や生活習慣のポイントについて、引き続き大岩さんにお話を伺います。

 

お話を伺った人

大岩亜子さん
プレミア・ビューティ・アカデミーエステティック講師
ICAM国際試験機構アドバンストレベル2ビューティシャン
エステティシャン歴17年。現在も多くの顧客を担当する現役のエステティシャン。「自分の手で、女性を綺麗にしたい。癒したい。」という情熱と、磨き抜かれたハンド技術は幅広い年齢層のお客様から多くの指名をもらっている。そんな現場から培ったノウハウから、サロン経営者向けのオリジナル技術開発を手掛け、セミナー・講習会を実施。サロン経営のコンサルタントとしても、活躍中。

 

アイキャッチ画像:https://www.photo-ac.com/