どんなパパにでもなれる!映画で学ぶ「父親」ライフ

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子どもが生まれ、父親になったことへの実感がじわじわ湧いている人もいるでしょう。守るべき存在は、これからの人生で「生きがい」ともなります。

しかし、どんな父親になればいいのか、見当がつかないという人も多いかもしれません。

そこで今回は、父親が登場する名作映画をご紹介。ぜひ、父親ライフの参考にしてみてくださいね。

クレイマー クレイマー(1979年・アメリカ)

結婚8年目で終わりを迎えたある夫婦。離婚の理由は妻の自立でした。1人息子はまだ7歳。家のことはすべて妻にお任せだった主人公が育児、家事、仕事の両立にアップアップしながらも次第に父子の絆を深めていくというストーリーです。

突然、息子の養育権を主張する妻の登場から話は急展開していきますが、見どころはわが子との新しい関係性です。仕事一筋だった生活が一変し、徐々に親密となるわが子との距離感に父子の間にある愛情の形を見つけることができます。

サウスポー(2015年・アメリカ)

ボクシング世界ライトヘビー級王者の主人公は美しい妻と娘とともに、誰もがうらやむ生活を送っていました。けれどある日もめごとの最中にライバル選手が撃った拳銃の弾が命中し、妻が死んでしまいます。

自暴自棄になる父親を必死に支える娘。その声は届かず、ついに娘は児童施設に引き取られてしまうことに……。ようやく目が覚めた主人公は生まれ変わりを決意し、改めてボクシングで一念発起。試合後の控室で腕の中に飛び込んできた娘を強く抱きしめ、男泣きをするシーンが強く残ります。

スポーツ映画としてくくるには惜しい。父親がその身をもって伝えたのは、この世に生きる娘というかけがえのない存在の大切さを教えてくれます。

幸せのちから(2006年・アメリカ)

ウィル・スミスが息子と共演したことでも話題のこちらは、ある男の波乱万丈な人生の転機を描いた実話となっています。

借家で妻と息子の3人暮らしをしていた主人公の仕事は医療機器の販売業。最新型の機器を売ろうと計画するも全く売れず家計は苦しくなり、妻は出ていき、家も失うはめに。証券会社にインターンとしてもぐりこみ、本採用されるために奮闘。最悪の状況。それでもすべてを諦めなかったのは息子がいたからです。

子どもがいることで仕事を早く切り上げなければならなかったり、勧誘の電話をかけるチャンスが減ったり……。でも主人公は別のやり方でアタックします。愛すべき息子の存在が主人公の行動の源! 子どもがいるからパワフルになれる、と驚かせてくれる作品です。

さよなら。いつかわかること(2007年・アメリカ)

戦争で妻を失ってしまった夫とその娘たちが時間をかけて妻、そして母親の死を受け入れ、乗り越えていく物語です。12歳と8歳の娘とともに陸軍軍曹としてイラクに単身赴任中の妻の帰りを待ちわびていた主人公のもとへ、ある日妻の訃報が届きます。

娘たちに事実を知らせることもできぬまま、全員で旅に出ることに。妻がいるからこそ成り立っていた家族関係。妻の死によって大きく開いてしまった溝は、それでも旅を続けるうちに次第にせばまっていきます。悲しみも喜びも役割なく分かち合う家族というつながりが、優しく悲しく心にしみる作品です。

人生、ブラボー!(2011年・カナダ)

突然「533人の子どもがいる」ことが発覚したら……。主人公は42才の独身男性。彼は若い頃に693回の精子提供をしており、それによって533人の子が誕生。そのうち142人から身元開示の裁判を起こされてしまうという、ぶっとんだストーリーです。

不器用なダメっぷりを披露しながらも子ども一人一人と向き合い、会うたびに子どもたちが本物の家族のように支え合っていく様子がコメディタッチで描かれ「父親になるっていいもんだな」とじんわりと心に届くものがあります。

どんな父親になればいいのか、子どもにとっていい父親とは? ママと同じように、パパだって悩んでしまいますよね。

映画に登場する主人公に対し「こういうところがいいな」と感じたらパパライフに取り入れてみましょう。理想の父親ライフの一歩になるかもしれません。 映画から分かるように父親の形は本当に多種多様。ベストな父親像はこれから自分自身でつくりあげていくものなのかもしれませんね!