塩にも、四季それぞれの味がある! 食材の旬にぴったりで美味しい「百姓の塩」

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塩は、調味料としてだけでなく、脱水症状や熱中症の予防など、わたしたちの生活に欠かせないものです。購入するときには産地や製法を確認して、ミネラルが豊富な天然塩を選んでいるという方も多いでしょう。でも、本来は季節によって塩の味は変わることを、ご存知でしょうか? 昔ながらの製法でつくられ、四季それぞれの自然を味わえるのが、今回ご紹介する「百姓の塩」です。

 

栄養豊富な汽水域(きすいいき)でつくられる「百姓の塩」

山口県北西端に位置する油谷湾(ゆやわん)は、北長門海岸国定公園にも指定されている風光明媚な海岸です。森の恵みを含んだ川が流れ込み、淡水と海水が重なり合う場所を「汽水域(きすいいき)」と呼びますが、油谷湾も汽水域で、海藻やプランクトン、小魚などが元気に生息しています。そんな栄養豊富な油谷湾の海水からつくられているのが、「百姓の塩」です。

海水には、約80%に塩化ナトリウム、残りの約20%にナトリウム以外のミネラルが豊富に含まれています。精製された塩は不純物もなく、サラサラとして扱いやすいのですが、同時に多くのミネラルも失われているのです。「百姓の塩」は、生命の源である海のミネラルバランスをそっくり塩にするために、手間のかかる“天地返し”という製法でつくられています。

春夏秋冬それぞれの海の特性が反映されていますが、春の海水からつくられた「春塩」は、海藻のだしがよく出た味に。山の栄養をたっぷり含む梅雨明けの夏の海は、特に旨味の強い塩に。秋の海水からつくられた「秋塩」は、落ち着いたバランスのよい味に。そして落葉の季節、山の恵みが流れ込んだ冬の時期につくられる「冬塩」も、夏と同じように、しっかりとした旨味の強い塩になります。

 

塩づくりで一番大切な仕事は、美しい海を守ること

「百姓の塩」は、大変な手間をかけて丁寧につくられています。まず汲み上げた海水を、1週間から10日ほどポンプで循環させながら、風と日光で乾かします。3分の1ほどになった海水を、さらに釜で煮詰めること1週間。次に本炊きです。強い火力でぐつぐつと煮詰めながら丁寧にかき混ぜること、なんと13~14時間。塩とにがりを混ぜ合わせる作業を“天地返し”といい、おいしい塩にするためには欠かせない作業なのです。そして樽に入れて寝かせること数日間。最後に杉の木箱に移して、残った水分を下に落とし、ようやく完成です。

これだけの手間をかけてつくっても、原料となる海水が汚れていては台無しです。「百姓庵」代表の井上さんは、「塩づくりで一番大切な仕事は、美しい海を守ること」といいます。そこで、地域の方たちとともに海岸の大規模清掃活動をしたり、動力に廃油や廃材を使うなど、自然環境を守ることにも力を入れているのだそうです。こんな取り組みが、「百姓の塩」の四季それぞれの味の違いに表れているのかもしれませんね。

 

食材の旬に合わせて使い分けたい、季節の塩

例えば、柔らかい春キャベツのポトフは「春塩」で味付け、冷やしたトマトやキュウリなどの夏野菜は「夏塩」をふりかけて。「秋塩」でサンマの塩焼き、「冬塩」で鍋料理など、旬の食材をその季節の塩で味わってみるのはいかがでしょうか? また、お酒が好きな方なら、日本酒やソルティードッグとあわせるのもおすすめ。淡雪のような仕上がりの「冬塩」でつくったソルティードッグは、かなりの絶品ですよ!

一般的な塩よりも高価ではありますが、四季の違いを味わってみたい「百姓の塩」。舌の肥えた方へのギフトにも喜ばれそうです。オンラインショップのほか、都内ではGINZA SIXで購入できるそう。ぜひチェックしてみてくださいね。

画像出典:http://hyakusho-an.com/

 

百姓の塩  180g(株式会社百姓庵)
価格:885円(税別)

 

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