印象が変わる上手な香水のつけ方!香水の種類やマナーを知ってほのかな香り美人に

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街中やオフィスなどで人とすれ違った時に、さり気なくフワリと漂う素敵な香りに思わず振り返ってしまうことはありませんか。

香り情報は、嗅覚の仕組みによって脳にダイレクトに届き、さらには記憶と強く結びつく性質があります。そのため、香りの印象がその人自身の印象までも左右しやすく、重要な大人のたしなみとも言えるのです!

だからこそ、香水をたっぷりとつけ過ぎてしまえば、どれだけ良い香りでも周囲の人たちには悪臭になってしまうマイナス面もあり、香水のつけ方には注意が必要です。

そこでここでは、大人のマナーとして知っておきたい香水の種類や塗布する際の注意点、基本的なつけ方・つける場所をご紹介します。

香水の種類って?

「香水」とは、簡単に言えば香料をアルコールで溶かした液体のこと。一般的には「香水」と一括りにしがちですが、実は香水の中でも濃度によって呼称が異なります。

以下に、香水を大きく4種類に分けて、それぞれの特徴を挙げます。

香水のつけ方と種類
※日本国内では、濃度によって呼称を分ける法的な規制がなく、薬機法(旧薬事法)によっても分類されていません。そのため、各メーカー独自の基準によって呼び分けているケースがあります。以下は、一般的な目安としてご覧ください

■パルファム(パルファン)
・目安濃度:15~30%(50%の香水もあり)
・目安持続時間:5時間〜12時間
・濃度が一番高いため、少量でも香りの持続時間が長い

■オードパルファム(オードパルファン)
・目安濃度:10~15%
・目安持続時間:5時間〜7時間
・パルファムに比べて濃度がやや低めのため、比例して持続時間も少し短い

■オードトワレ
・目安濃度:5~10%
・目安持続時間:3時間前後
・濃度が低めのため、ほんのりとした香りが数時間程度続く

■オーデコロン
・目安濃度:2~5%
・目安持続時間:2時間未満
・一番濃度が低いため、微かな香りがライトに短時間続く。

一番濃度の高いパルファム以外についている「オーデ (Eau de)」とは、元々は「水の」という意味のフランス語(「オー」=「水」という意味)。そのため、「オード」がついていると、濃度が少し低くなることを意味します。

たとえばオードパルファムとオードトワレの間に「トワレ」と呼ばれる種類もあります。オードトワレには「オード」が付いているため、「オードトワレのほうがトワレよりも水っぽい(濃度が低い)」という判断ができるのです。

香水を楽しむ時に気をつけること

お出かけ前や外出先で、無造作に香水をつけていることはありませんか。お気に入りの香水こそ、香りの良さを引き立たせるちょっとしたポイントに気をつけましょう。

【塗布する部分は清潔にする】

汗のニオイが気になって香水をつける、というシーンは珍しくありません。ですが、汗をかいたままで香水をつけると、汗のニオイと混ざり合い、香水の香りが変化して悪臭になることもあります。

そのため、外出前の場合ならシャワーを浴びたり、汗が気になる部分を事前に汗拭きシートで拭ったりして、清潔にするようにしましょう。なお、汗拭きシートや制汗剤を使用する時は、香りが混ざらないように無香料のものを選んでください。

【外出する30分前までに塗布する】

香水の性質として「香りが時間差で変化する」点が挙げられます。この香りの変化は、「トップノート」「ミドルノート」「ラストノート」の3段階で表されます。

最初のつけたての香り「トップノート」は、アルコールがまだ飛んでいないため、変化する前のきつい香りです。

その後、30分程度してから香る「ミドルノート(ハートノート)」は、アルコールが程よく飛んで、その香水の良さが一番表現された落ち着いた香りです。およそ2時間程度香るため、このミドルノートの香りの時に人に会うように調整してつけるのがおすすめです。

なお、最後の「ラストノート(ベースノート)」は、香水の香りが消えるまでの残り香を指します。つけている人の体温や肌質などの影響を一番受けるため、その人独自の香りになります。

香水を選ぶ時はトップノートの香りや持続時間だけでなく、時間差による香りの変化も考慮に入れて選び、外出前や何らかの予定前の30分前までには香水を塗布して、ミドルノートの香りをアピールできるようにしましょう。

香水のノート
※ライトな香りのオーデコロンの多くは、1種類のみの香料を使った「シングルノート」のため、香りの変化はありません。

香水の基本的なつけ方・つける場所

香りはアルコールの揮発しやすさや体温によって変化するため、同じ香水でもつける部位によって香り方が異なります。

ここでは、初心者の方でもトライしやすい、香水の基本的なつけ方・つける場所を見ていきましょう。

【1.香りの粒子をまとう方法】

さり気なく香りを楽しみたい時は、スプレータイプ(アトマイザー)の香水を天井に向けて1プッシュし、体全体に霧状の香水を浴びて、香りの粒子をまとわせます。

ただし、香水にはアルコールが含まれているため、顔の肌についたり目に入ったりしないようにしましょう。

【2.ウエストから下の下半身に塗布する】

下半身に香水をつけるイメージがない方もいるかもしれませんが、香りは下から上に向かって香るため、初心者の方や職場、レストランなどであまり強く香りを主張したくない場合などは、下半身に軽くつけるのがおすすめです。

優しくフェミニンに香らせるなら、「ウエストの両サイド」に1プッシュずつ。ウエストでも香りがきついと感じるなら、ウエストではなく「足首(くるぶしの後ろ側)」に1プッシュしましょう。

その他、下半身でおすすめの場所は「太ももの裏側」「ひざの裏側」です。歩くたびに周囲にほのかに香り、嫌味なく香りを楽しむことができます。

※太ももの後ろは肌荒れしやすいパーツでもあるため、お肌の状態にご注意ください。

【3.耳の後ろ・うなじに塗布する】

太い血管が通っている「耳の後ろ・うなじ」は、体温が高いためアルコールが揮発しやすく、香水の香りが漂いやすい特徴があります。

また、髪の毛や衣服でうなじ部分が隠れている場合、直射日光が当たらないため、肌荒れや色素沈着のリスクを避けられるメリットがあります。

スプレータイプの香水を耳の後ろに直接吹き付けると、広範囲に広がり過ぎるため、指に吹き付けてから耳の後ろやうなじになじませるようにしましょう。

※肌同士を擦り合わせて塗布する方法は、香りの粒子を潰して質を低下させてしまうため、香水をゴシゴシとこすりつけないようにご注意ください。

【4.手首・ひじの内側に塗布する】

手はよく動かす部位、かつ太い血管が通っているため、手首やひじの内側は香水の香りをアピールするには最適なパーツです。

香水のつけ方と種類
ですが、直接日光が当たりやすい特徴もあるため、軽く少量をなじませる程度にし、ゴシゴシと肌をこすり合わせてつけないようにご注意ください。

TPOに合わせた香り選び

大人のたしなみとしての香水選びでは、TPOに合わせて香りを変化させ、上級者の余裕と配慮をアピールしましょう。

【仕事・オフィスシーンでは】

オフィスシーンでは、仕事の優秀さをアピールするアイテムになるよう、香りをチョイスします。大事な商談や会議の時はキリッとしたスパイシーな香り、デスクワークの時は周囲の人がリラックスするような優しく穏やかな香りがおすすめです。

また、春はフローラル系、夏はフレッシュな柑橘系の香りなど、季節に合わせた香りをバランス良く使い分けてみても。

【食事のシーンでは】

お酒やお料理を楽しむ食事の場では強い香りはマナー違反。特に和食は食材の香りもごちそうなので、つけるならほんの少量、軽やかな香りがおすすめです。

【デートシーンでは】

デートのときはロマンチックな香りをイメージしがちですが、単調な甘ったるい香りはNG。スッキリとした清潔感のある香りの中に、ほのかな甘さのある香りがおすすめです。

香水でワンランク上の香り美人に!

香りは人それぞれに好みがあるため、一概にどの香りが良い、とは言い切れません。

ですが、シーンに合わせて適切な香りをエレガントにまとうことで、ワンランク上の存在感を醸し出すことができます。

素敵な香り美人になるために、ぜひ好きな香りを味方につけて新しい自分を開拓してみましょう。

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