ひじきの栄養素と美健効果|鉄分・ミネラル補給でダイエットからPMSまでサポート!

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黒ゴマや小豆などと並び、身近にある「黒いスーパーフード」のひとつとして改めて注目されている食材「ひじき」。

なかなか食卓の主役にはなりにくい、地味な印象のひじきですが、実は貧血予防効果をはじめ、多数の女性にうれしい効果が隠されていることをご存じでしょうか? 

美容・健康志向の高い女性になぜ今ひじきに人気が集まっているのかを探るため、ひじきの栄養素をひも解きながら、その驚くべき美容・健康効果をご紹介します!

ひじきとは

まずは、そもそも「ひじき」とはどのような食材なのか、見ていきましょう。

ひじきとは、褐藻類ホンダワラ科ホンダワラ属の海藻の一種です。漢字では「鹿尾菜」または「羊栖菜」と表記しますが、その由来について明確な答えは不明とのこと。

ですが、「鹿尾菜」表記については、「良い状態のヒジキの芽一粒一粒をよく見るとピンと跳ね上がっている鹿の尾のように見えることから」(「日本ひじき協会」HPより)という説が有力とされています。

海藻であるひじきは岩場に生育しており、全長100cm程度まで成長します。なお、ひじきの体部分は茎と葉からなる一年生植物ですが、根部分は糸状で5~8年生き続ける多年生植物です。

ひじきは、なんと約1万年前の縄文時代の遺跡に見られ、平安時代の書物にその名が登場することからも分かるように、古来より日本人が慣れ親しんでいる伝統食材なのです!

ひじきの栄養素と美容・健康効果

ではここからは、ひじきが持つ美容・健康効果をご紹介します。

【ひじきの美健効果1.貧血予防・改善、血行促進 】

ひじきには、ヘモグロビンや各種酵素の構成物であり、酸素の運搬などに不可欠な「鉄分」が豊富に含まれています。その量はなんとほうれん草の約15倍! 

そのため、ひじきを摂取することで鉄分不足による貧血症状の予防・改善効果、さらには鉄分による血行促進効果まで期待できます。

ですが、鉄分には「(動物性の)ヘム鉄」と「(植物性の)非ヘム鉄」の2種類があり、ひじきやほうれん草に含まれている「非ヘム鉄」は、動物性のヘム鉄と比べて「体内への吸収率が悪い」特徴があります。

そのため、ひじきに含まれる鉄分を効率よく吸収するために、肉類・魚類に含まれるヘム鉄やビタミンC、タンパク質を多く含む食品と併せて食べるようにしましょう。

■鉄分不足による症状例
・(貧血による)動悸、めまい、頭痛
・(血行不良による)肩こり、冷え性
・皮膚、爪、粘膜のトラブル、抜け毛
・抑うつ感

【ひじきの栄養素と美健効果2.ダイエット効果】

ひじきは、その成分の約半分が食物繊維でできています。その量はなんとゴボウの約7倍! この食物繊維には、腸内での脂質や糖質の吸収を抑える働きがあります。

ひじき

また、ひじきにはタンニンとヨウ素も含まれており、これらの成分には中性脂肪を減らし、脂肪をつきにくくする性質があります。

以上の特徴から、ひじきを「食前」に摂取することで、ダイエット効果が期待できると言われています。

【ひじきの栄養素と美健効果3.便秘改善】

上述した食物繊維には、腸内環境を整えて便秘を改善する働きがあります。

食物繊維が腸内の老廃物をからめとって便と一緒に排出。さらに、食物繊維が腸内の善玉菌のエサになることで、善玉菌の量が増えて活性化します。

腸内環境が向上することで、結果的に代謝が良くなる(=消費カロリーが増える)嬉しい効果もあります!

【ひじきの栄養素と美健効果4.美肌・美髪効果】

腸内環境が整い貧血症状も改善されることで、肌トラブルが軽減されます。また、ひじきに含まれるヨウ素が細胞の新陳代謝(ターンオーバー)を活性化させるため、肌や髪などが美しく保たれる効果も!

さらに、ひじきにはビタミンAやカルシウムなど、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素が含まれており、皮膚を酸化や紫外線からガードする海藻タンニンまでもひじきから摂取することができます。

【ひじきの栄養素と美健効果5.PMSなど生理の不快症状改善】

生理前に精神的不快症状が出る生理前症候群(PMS)に悩まされている方は、ひじきに含まれるカルシウムを摂取することで精神的なストレスが緩和され、軽減すると言われています。

さらに、ひじきに多く含まれるマグネシウムは、脳血管が拡張することによって起こる片頭痛を予防する働きも! 合わせて、マグネシウムには子宮の収縮を抑える働きもあるため、生理痛を和らげる効果もあります。

また、先述したひじきに含まれる鉄分によって、生理中の貧血予防も期待できるのです。

【ひじきの栄養素と美健効果6.更年期障害の改善】

ひじきに含まれるカルシウムと鉄分は、女性ホルモンの安定をサポートする働きがあります。そのため、ホルモンバランスの乱れによる更年期障害の改善が期待できます。

その際は、大豆や大豆製品などイソフラボンを含んだ食品と一緒に食べるとより効果的です。

【ひじきの栄養素と美健効果7.妊活】

鉄分は子宮の粘膜をつくる材料となり、受精卵のベッドとも言える子宮をふかふかにする働きがあるため、受精卵を着床しやすくすると期待できます。

妊娠可能な年齢層の女性は、月経によって鉄欠乏性貧血になりやすいため、意識的にひじきをはじめとした鉄分の多い食材を摂取するようにしましょう。

ひじきのヒ素問題

英国食品規格庁の調査により、ひじきには発ガンリスクがある無機ヒ素が多く含有していると判明し、英国食品規格庁は2004年7月28日にひじきを食べないように英国民に対して勧告を出しました。

これに応えて同年7月30日、日本の厚生労働省は、以下の見解を発表しています。

FSAが調査した乾燥品を水戻ししたヒジキ中の無機ヒ素濃度は最大で22.7mg/kgでしたが、仮にこのヒジキを摂食するとしても、毎日4.7g(一週間当たり33g)以上を継続的に摂取しない限り、ヒ素のPTWIを超えることはありません。
海藻中に含まれるヒ素によるヒ素中毒の健康被害が起きたとの報告はありません。
また、ヒジキは食物繊維を豊富に含み、必須ミネラルも含んでいます。
以上から、ヒジキを極端に多く摂取するのではなく、バランスのよい食生活を心がければ健康上のリスクが高まることはないと思われます。

※出典:厚生労働省ホームページ

しかし、やはり気になるという方はいらっしゃるかと思います。その場合、ひじきに含まれるヒ素は水に溶出しやすいことが分かっているため、乾燥ひじきを使うときは以下の下処理方法でヒ素を洗い流してください。

①調理前に、乾燥ひじきをたっぷりの水で30分以上水戻しする
②水戻し後は、ボールに入れた水で23回洗い、よく水分を絞る

【注意点】
・水戻しに使った水は使わない
・茹でる前に必ず水戻しする
・生ひじきや缶詰のひじきも、調理する前に水でよく洗う

ひじきで内側から美しさをキープ!

ひじきは女性に嬉しい栄養素が豊富に詰まったスーパーフードであることが、よくお分かりいただけましたでしょうか。

ひじき
ひじきを調理する際は下処理をしっかり行い、おいしくヘルシーに食卓を彩ってくださいね。

【ひじきを使用した簡単炊き込みご飯のレシピはこちら!】
『【マタメシ】ピリリとした刺激が食欲をそそる「鶏そぼろとショウガの炊き込みご飯」』

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