結果が出やすいということで知られ、多くの女性が試したことがあるといわれている糖質制限(炭水化物抜き)ダイエット。妊娠中の体重管理に利用している、という人もいるかもしれません。
でも、妊娠中のダイエットは低体重児の危険性もあり、細心の注意が必要です!
改めて、糖質制限ダイエットのリスクについて見直してみましょう。
炭水化物とは
炭水化物は体内で糖分、中性脂肪と変わり、体のエネルギー源となります。そのため「炭水化物=糖質」を摂らなければ、中性脂肪が減り痩せるとされています。
一方で、エネルギー不足や健康被害の危険性もあります。
炭水化物抜きによる3大不調
炭水化物抜きをしている人が最も多く訴える体調不良には
- 不眠
- 便秘
- 肌荒れ
の3つがあげられます。どれも妊娠中には避けたいものですね。
体内で健康な赤ちゃんを育てるには十分な睡眠が不可欠です。また、炭水化物は副交感神経を優位にして、精神を落着かせてくれます。
炭水化物を摂らないことが、ストレスや精神的な安定を妨げる要因になることもあるのです。
また、多くの妊婦さんを悩ませる便秘。これは、妊娠中のホルモン分泌の変化により、腸の働きが鈍ることで起こる現象です。
炭水化物には腸内環境を整えるという重要な役割があるため、これを抜くと便秘は悪化してしまいます。
ビタミン・ミネラルなど、食事から摂取された栄養素を体内に取込むには、ブドウ糖が必要とされます。炭水化物抜きをするとブドウ糖が不足するため、体は糖分の代わりにタンパク質を媒介にして栄養を取り込みます。そのため、肌を構成するタンパク質が減り、脆弱化してしまうのです!
それでなくても、ホルモンバランスの崩れにより、妊娠中には肌トラブルが起こりやすくなる時期。炭水化物を抜くのは、美容面でも心配ですよね。
上手に炭水化物を取り入れる方法
とはいえ、炭水化物を取りすぎてしまえば、体重増加につながってしまいます。炭水化物をとる際は、何をどのような方法で摂取するかに気を配りましょう。
おすすめは米食です。小麦からできたパンや麺類は血糖値を急上昇させ、肥満ホルモンとも呼ばれるインスリンを大量に分泌させます。
また、油、塩、砂糖などを使用した加工食品であることにも要注意です。
一方米は、無加工食品である上にビタミンB群を含みます。玄米であれば、より様々な栄養が取れることは言うまでもありません。
そこで、炊き方にひと工夫を。お米と一緒に食物繊維の王様「寒天」を一緒に炊くと、炭水化物の摂りすぎを防げます。
炊き込み専用の米粒形の寒天も市販されていますが、粉末の寒天でも代用できますよ。
参照元:http://www.tokiwa-portal.com/
米のひと粒ひと粒が食物繊維にコーティングされるため、消化中の血糖値の上昇が穏やかに、太りにくくなります。
また、歯ごたえのある玄米も、寒天と一緒に炊くとやわらかく、もちもちの食感に変わます。栄養価が高いことはわかっていても、食感が苦手で……という人も食べやすくなりますよ。ぜひ試してみてくださいね。
【妊婦さんにもママにもうれしい、簡単おいしいお料理レシピ『マタメシ』一覧はこちら!】
【関連記事】
『【妊婦必見】妊娠中のダイエットの危険性と低体重児との関係』
『妊娠後期の脚のむくみ対策!むくみ解消マッサージ・安産運動&マタニティトリートメント紹介』
『妊娠後期のむくみや腰痛には安産体操を!簡単エクササイズでリラックス』