肌のかさつき、くすみ、たるみやシミ、血管浮きなどが気になる手。「手を見れば実年齢が分かる」とよく言われるように、手は顔と同じく意外と他人から見られているパーツです。
特に最近では、手洗いや消毒の回数が増えたことで、季節を問わず手肌の乾燥に悩んでいる方が多くなっています。
ですが、顔のスキンケアやマッサージは毎日欠かさず行っていても、ハンドケアはおざなりになっている……、なんてことは残念ながら珍しくありません!
そこでここでは、年齢が出やすい手こそしっかりとケアをしていただきたく、ご自分でできるハンドケア方法をご紹介します。
Contents
手が老けやすい原因は?
手が老けて見える要因と言えば、肌の乾燥やシミ・シワ、ハリの低下といった「顔の肌」と同じような老化現象が挙げられます。
ですが、なんとなく顔の肌よりも手の肌のほうが老けるのが早い・目立つような気がしませんか。その理由は、顔に比べて手の甲の肌には皮脂腺が少ない(手の平には皮脂腺がない)ため、そもそも乾燥しやすい特徴があるからです。
また、物を触ったりつかんだりして摩擦の多い手の平・指先部分は、肌の表面「角層」が厚くなっており、さらには汗腺が多い、つまりは汗が多い特徴があります。
汗が多いと角層はふやけて詰まり、汗腺の出口が閉じてしまいます。すると、本来外に排出されるべき汗が厚い角層に妨げられて肌内部にとどまりやすくなり、結果として肌荒れを起こしてしまうのです。
さらに、顔の肌と比べて手肌はターンオーバー周期が遅いのも特徴的。
ターンオーバーとは、新しい肌細胞が肌の奥で生まれて角層まで上がり、最終的にアカとなって剥がれ落ちる一連の流れを指します。
そのため「ターンオーバー周期が遅い」ということは、一度ダメージを受けた肌細胞が生まれ変わるのに時間がかかるため、元の状態に回復しにくいことを意味するのです。
このように、元々「乾燥・肌荒れしやすく、回復しにくい」特徴を持つ手は、日常生活では手洗いや家事・水仕事などで水に触れることが多く、常に紫外線などの外部刺激にさらされており、まさに酷使される環境にあります。
そのうえ手は身体の末端部分のため、血行不良にもなりやすいパーツです。血行不良になると、血流に乗って運ばれる酸素や栄養素が細胞に届きにくくなるため、ますますターンオーバーが乱れて新しい肌細胞が生まれにくいことになります。
手肌は繊細でダメージを受けやすく、きちんとハンドケアをしなければダメージが蓄積されて、老けていってしまうのです。
スペシャルハンドケア方法
ではここからは、ハンドケア方法を見ていきましょう。まずは、ハンドスクラブとティッシュペーパーパックを使った、週1~2回のスペシャルハンドケア方法をご紹介します。
※市販のハンドスクラブ、もしくは手作りのハンドスクラブをご用意ください。
【ハンドスクラブの作り方】
「お好みのスキンケアオイル(スクワランオイル、ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)大さじ5」に、「上白糖、もしくはグラニュー糖大さじ5」「(あれば)ハチミツ少量」を混ぜ合わせれば完成です!
【スペシャルハンドケア方法】
①両手を軽く濡らし、ハンドスクラブを使って1~2分、ゆっくりと円を描くように両手をマッサージします。指の関節の間も忘れないようにしましょう。
②ぬるま湯で洗い流し、タオルで押さえるように水分を拭います。
③(指を包むために)上部に4本の切り込みを入れたティッシュペーパーに、保湿系化粧水をしみこませます。
④手の甲と指をティッシュペーパーで包みます。
⑤ ④の上から、ビニール手袋(なければビニール袋)をかぶせて、手首にゆるく輪ゴムを巻きます。3~5分程度放置します。
⑥ビニール袋・ティッシュペーパーを取ったら、ハンドクリームを手の平で温め、両手全体になじませます。指の関節の間も塗り忘れないようにしましょう。
※⑥以降は、以下でご紹介する「血行促進ハンドマッサージ」を行うとより効果的です。
血行促進ハンドマッサージ方法
次に、手の血行を促進させて手肌の生まれ変わりを促すハンドマッサージをご紹介します。家事の合間やテレビを観ている時など、すきま時間にマッサージの一部だけでもこまめにしてみてくださいね。
【血行促進ハンドマッサージ】
①ハンドクリームを両手の平で温めてから、両手全体になじませます。
②右手で左手の甲を、円を描くように数回撫でます。
③右手の親指と人差し指で、左手の親指の指先から指の付け根までを、クルクルと円を描くように揉みます。
④根元まで揉んだら、左手の親指側面を右手の親指と人差し指でつまみ、指先方向に軽く引っ張り上げ、指先をグッとつまんでピンっと離します。
※これにより、指先の血行が促進されます。
⑤ ③~④を、左手の親指から小指まで行います。
⑥右手の親指で、左手の指の間を順番にグッと押します。
⑦右手の親指で、左手の甲の骨の間を、「指の付け根から手首方向」に順番に押し進めます。
⑧右手で左手の親指以外の4本指をつかみ、手全体を反り返らせます。10秒キープ。
⑨左右の手を入れ替えて②~⑧を行います。
※適度にハンドクリームを足して、肌に摩擦を与えないように注意しましょう。
手を乾燥させないための注意事項
以上でご紹介したハンドケアを行っても、手の乾燥があまり改善されないのなら、日常生活で知らず知らずのうちに手肌にダメージを与えているのかもしれません!
日常生活内でも「顔と同じく、手肌は繊細」と思って、次のようなことにご注意ください。
【手肌をいたわるポイント1.ゴム手袋をつけて水仕事をする】
家事や水仕事をする際、どうしても忙しいからと素手で行っていませんか。また、素手でシャンプーをしている方も少なくないかもしれません。
ですが、洗剤は脱脂力(皮脂・油分を取り去る力)が強いため、素手で洗剤を使用していると、肌に必要な皮脂までも落としてしまうリスクがあります。
シャンプーも同様に、洗浄力が強い場合、手肌には負担になってしまう可能性があります。
そのため、手肌の乾燥トラブルを繰り返さないために、ゴム手袋をつけて水仕事やシャンプーをするようにしましょう。
【手肌をいたわるポイント2.手洗いは泡で優しく】
手洗いの回数が増えている昨今、洗浄力の強い石けんでゴシゴシと手を洗っていませんか。
手洗いも顔の洗顔と同じと考えて、ふわふわの泡たっぷりで手全体を包み込みように優しく、ただし汚れはしっかりと落とすようにしましょう。
【手肌をいたわるポイント3.水分はしっかりと拭き取る】
手洗いや水仕事の後、水分をそのまま手肌に残したままでいませんか。
手に残った水分が蒸発する際、肌内部の水分までも一緒に蒸発してしまうため、肌が乾燥スパイラルに陥ってしまいます。
そのため手を濡らしたら、タオルでゴシゴシとこすらず、水分をタオルに吸収させるように優しく押し当てて抜き取りましょう。
また、手洗い後は必ずハンドクリームで油分を与えて、乾燥しないように保湿ケアをしてください。
【手肌をいたわるポイント4.保湿系日焼け止めクリームを塗る】
日焼け止めクリームを、手の甲にまでこまめに塗るのを忘れていませんか。
顔や腕の紫外線対策は毎日欠かさずされている方でも、手洗い後にまで手の甲に日焼け止めクリームを塗り直すことはないかもしれません。
ですが、紫外線によって肌は内側からダメージを受け、乾燥やシミ・たるみ、くすみなどのエイジングサインや炎症などのトラブルが起こりやすくなるのです。
そのため特に手洗い後は、日焼け止めクリームを塗り直して、紫外線から手肌を守るようにしましょう。なお、日焼け止めクリームには乾燥しやすいタイプもあるため、選ぶ際は保湿成分配合かどうか確認することをおすすめします。
※日焼け止めクリーム単体では乾燥する場合、日焼け止めの後にハンドクリームを塗布するようにしましょう。
ハンドケアで数年後の手肌に差をつけて
手は、他人にも自分自身にも頻繁に目に入るパーツ。そのため、手肌が美しいと気持ちまで明るくなり、自信を持って過ごすことができるはずです!
今日から始めるハンドケアで、くすみのない、しっとり潤いある年齢不詳な美ハンドを目指しましょう。
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