【短期連載2】妻がどんどん母親になっていく。恋人みたいな夫婦を望んでいた男がとった行動とは

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結婚後、とくに子どもが生まれてから「妻が変わった」と感じるパパは多いもの。

そして、その変化に不満を感じるケースも。母としての役割を果たすママに対し、パパとの意識の差はどんなところで発生してしまうのか、パパたちの証言から探ってみましょう。

すれ違うパパとママの思い

Tさんの場合
子どもが生まれてから、家事が手抜きになったなぁと感じたんです。1日家にいるのに、取り込んだ洗濯物がそのままだったり、夕飯の支度ができていなかったり。家事と子育てだけなら何とかなるんじゃないかと思ったのだけど…それである日、妻に「夕飯はどうするの?」って聞いたら、「大人なんだから、自分で考えなさいよ!」ってものすごく怒られてしまって。何気なく言っただけなのにそんなキツい言い方しなくてもいいと思うし、僕だって仕事して疲れて帰ってきているのに、ねぎらいの言葉のひとつもなければちょっと納得いかないですよね…。

Hさんの場合
結婚してからもそれまでと変わらず、休日には2人で家事をしたり映画を観たり、お互い旅行も好きなのでたまには1泊旅行をしてみたり、そんな風に過ごしていました。子どもが生まれることで今までと同じように過ごせないだろうなとは思っていたけれど、妻は本当に子どもの世話にかかりきり。仕方ないので休日にひとりで映画を観ていたら、背後から突き刺さる妻の視線が痛くて痛くて…。

Oさんの場合
結婚してから、だんだん小言が増えてきたとは感じていたんですが、決定に増えたのは子どもが生まれた後から。ゴミはゴミ箱へ、靴下は脱いだら洗濯かごへ、ご飯を食べ終わったら食器を流し台へ…ちょっとしたことだから後でやろうかなと思っている矢先に「靴下をカゴに入れてって何度も言ってるじゃない!」なんて言われると、こっちもやる気が削がれるじゃないですか。そんなやり取りが続いて、しばらく険悪なムードになってしまった時期がありました。

日々のこまめなコミュニケーションを!

Oさんはその後、こんな風にも語ってくれました。

「このままじゃいけないと思って、正直な自分の気持ちを伝えたんです。そのときに妻から『今までだったら、私とあなたの2人だけだから私が気にしなければいいかなと思っていた。でも、これから子どもにいろいろなことを伝えていかなければいけない中で、あなたがしっかり見本を示してくれないと困る』と言われて、確かにその通りだなと。同時に、いろいろと気を回してくれていた妻に対して、2人のときと同じように甘えていたんだなと気付かされました」

妻と母、それぞれの視点で物事を考えている女性に対して、男性も「夫であり父でもある」という視点を持てていないと、どうしても意識のすれ違いが起きてしまいやすいのです。

父としてどのように家族をサポートしていくのか、子どもに対してどのような父でありたいか。それを改めて考え、そしてそのことについてママと話す時間を持つようにしてみましょう。夕飯の支度が難しいようなら「どこかで買って帰ろうか?」と提案したり、日頃の子育てでできることはないか確認したり。

女性の持っているキャパシティも人それぞれですから、パパにしてほしいサポートも人により異なります。そして、日々成長する子どもに合わせて、ママの思いも変化していきます。こまめなコミュニケーションでお互いに不満をため込まないようにすることが、お互いへの思いやりにも繋がりますよ!