【インタビューコラム】美を叶え、夢を叶える|Vo.5 吉田貴子さん

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「美は叶うものではなく、追うものだと思っています」

美しく働く女性が輝く秘密に迫るインタビューコラム「美を叶え、夢を叶える」。 
このインタビューでお聞きするのは、たった2つだけの質問です。

第5回目となる今回は、今年開業15周年を迎えた、渋谷スキンクリニック院長・吉田貴子先生にインタビューしました。

皮膚科であるお母さまを持つ吉田先生は、医大を卒業後、自然と皮膚科医への道へ進まれたそう。西新宿にある美容皮膚科クリニックで雇われ院長を4年務めた後、ひとつのクリニックで、皮膚に関するトータルケアをしたいという思いから、2004年に「渋谷スキンクリニック」を開業。今年の9月には、先生自らが実践する毛穴ケアを余すことなく大公開した初の著書となる「毛穴スッキリ! 美肌メソッド」を発売したばかり。

――吉田先生にとって、「美しく働く」とはどういうことだと思いますか?

「美容」を仕事にしているので、常に美しくいることを意識しています。美容皮膚科に行って、出てきた先生のお肌がボロボロだったらイヤじゃないですか。女性は、自分のモチベーションのために美しくなりたいという気持ちがあると思うのですが、私の場合の美しさは、必然的に「そうでなくてはならない」ものと考えています。「美しく働かなくてはいけない」というか……、ある意味義務のようなものかもしれません(笑)。

クリニックを開業して15年が経ちました。この間も女性たちの「美」への意識は大きく変わってきていると感じています。クリニックを開業した当初は、美容目的にクリニックを訪れる患者さんの多くは20代、30代でしたが、最近は10代から70代まで幅広くなってきました。これは、昔よりもずっと、美容医療を身近なものとして取り入れる人が増えたということを表していると思います。

患者さんを見ていると、25歳、35歳、45歳に、いわゆる”お肌の曲がり角”があると感じます。25歳は肌のターンオーバーが落ちてきて、それまで気にならなかった大人ニキビができたり、くすみができたりする時期。35歳は、毛穴が詰まりやすかった20代前半とは違い、毛穴が開きっぱなしになったり、たるみやほうれい線が気になる時期。45歳を超えると、肌だけではなく、骨や脂肪組織や筋肉が痩せてきて、眉毛の上やまぶたのくぼみ、口の縦ジワが気になるなどの変化が起こります。これらは、年齢によるものなので止めることはできません。「美しくあり続けたい」と思ったときには、なるべく老化を抑え、良い状態を維持するということを目的にケアをしていきます。

女性も男性と同じように活躍できる時代です。年齢を重ねても美しく輝いている女性がたくさんいますよね。自身の年齢にあった「美しさ」を知っている人たちは、美しく働けているのではないかなと感じます。

――では、このインタビューのテーマでもある「美を叶え、夢を叶える」。吉田先生はこの言葉をどうとらえますか?

この質問、「美って叶えるもの?」というのが私の正直な感想です。私の中では、美は叶わないもの、終わりがないものだから。美とは永遠に追及していくもの。努力によってより若返ることができるというのであれば違いますが……、そうではないので、私としては、美は叶うものではなく追うものだと思っています。

とは言え、クリニックに来る患者さんたちは、「ここまで改善したい」というゴールを持っていらっしゃるので、それを叶えてあげることはできます。決してそれが終わりではないけど、それぞれに「自分の中での100点満点」があって、それを達成した患者さんが喜んでくださるのが私の喜びなので、その瞬間こそが私にとっての「美を叶え、夢を叶える」なのかもしれません。

人の夢を叶えてあげるお手伝いができるこの仕事が大好きなんです。私のクリニックに来てくださる患者さんたちの夢を叶えたいという気持ちでケアしています。

私の中には「美」のゴールはないので、美が叶うことはないし、美への欲求は止まらないし止めてはいけないと思っているんです。だって、それが仕事だから。そうじゃないと患者さんをキレイにしてあげられないですから。

また、「美しさ」と聞くと、外見のことばかりイメージしますが、私は、内面は絶対に外見に出ると思っています。喋り方や表情、相手への接し方とか……。そういうところに出る「美しさ」って、実はすごく大事ですよね。そんな風に言っている私もまだまだなんですけど、内面を常に美しくしておくことは、外見以上に意識しています。

例えば、ネガティブなものはなるべく抱えこまないとか、人には言えないようなダークなことを胸の内に秘めないようにとか……。もし、ネガティブな感情を抱えた場合は、それをポジティブに変えて自分で消化しています。歳を重ねるにつれ、だんだん強くなってきていると感じるので、その部分を長所として、この強さを美しさにしていけたらと思います。

 

「美とは永遠に追及していくもの」。ハッとさせられる一言でしたね。クリニックを訪れる患者さんたちの”美への欲求”を叶えるためにも、先生自身は永遠に美を追求し続けるという姿勢に感銘を受けました。トータルで美容に関する相談にも乗ってもらえる渋谷スキンクリニックが、幅広い年齢層の方から人気な理由がわかりました。

 

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作:吉田貴子
出版社:秀和システム
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吉田貴子 渋谷スキンクリニック 院長