美を叶え、夢を叶える Vo.3 倉田ユウ子さん

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「軸となる部分が美しいことを大切にしたい」

美しく働く女性が輝く秘密に迫るインタビューコラム「美を叶え、夢を叶える」。
このインタビューでお聞きするのは、たった2つだけの質問です。

第3回目となる今回は、グラフィックデザイナーであり、ジュエリーブランド「SEVENLYSEVEN (セブンリーセブン)」、「four seven nine (フォーセブンナイン)」のデザイナーでもある倉田ユウ子さんにインタビューしました。

倉田さんは、デザイン専門学校を卒業後、グラフィックデザイナーとしてデザイン会社に就職し4年後に退職。現代美術の画廊に勤めながら宅建の資格を取得し、大手不動産会社へ転職。会社員をしながら、レコード会社勤務の友人から頼まれたジャケットデザインの仕事を副業としてスタートさせ、29歳のときにフリーランスへ。その後、30歳で結婚。2005年から、ご主人と共にジュエリーブランド「SEVENLYSEVEN (セブンリーセブン)」、「four seven nine (フォーセブンナイン)」を立ち上げ、グラフィックデザイナー、ジュエリーデザイナーとして多方面で活躍中です。

――倉田さんにとって、「美しく働く」とはどういうことだと思いますか? 

2005年に夫とジュエリーの仕事をはじめました。実は、私にとって初めて“自分が好きだ”と思う仕事をしたのが、このジュエリーの仕事なんです。好きなことを仕事にするというのはとても贅沢なことです。

夫は元々彫刻をやりたかったのですが、ジュエリー作りを知って「これも小さな彫刻だ」と感じ、ジュエリーアーティストになりました。
夫の初期の作品は抽象的なデザインのものが多かったのですが、ある時にお客さまからオーダーされて作ったリングを見たときに、「より多くの人に知ってもらいたい」と思い、ブランド立ち上げようと提案したら「いいよ」と言ってくれたので、2003年から準備を始め、夫婦でジュエリーの仕事をはじめることができました。

もともとやっていたグラフィックの仕事は好きで、好きでたまらなくてやっているわけではなくて、求められているからやっているという想いが強かったんです。だから、デザインが好きで、その仕事をやりたくてやっている人に比べると、自分は劣っているなと感じていた時期もありました。

そういう気持ちは、経験値やテクニックで乗り越えてきました。続けるということ、積み上げてきたものが自信になったというのもあります。

私、デザイン業はサービス業だと思っているんです。クライアントさんから喜んでもらえて、次の仕事に繋がれば良い仕事ができた、成功だったと思うし、次にオファーが来なければ、それは結果が出せなかった仕事だということになります。フリーランスという仕事は、そういう点では評価がすごくわかりやすいんですよね。

グラフィックの仕事って、実は3Kでめちゃくちゃ過酷な仕事なので、基本、睡眠時間も少ないんです。とは言っても、私あまりストレスがないんです。「仕事の締め切りに間に合わない! できない!」ということでストレスを感じることはもちろんありますが、基本的には落ち込んだり、ネガティブな気持ちを引きずったりしないんです。年齢と共に鈍感力が身についたというのもありますが(笑)。

“不規則が規則”みたいな生活の中で、思うがまま、感じるがままに生きているから、ストレスを感じることが少ないのかもしれないです。

こうして、求めてもらえるグラフィックの仕事と、好きを仕事にしたジュエリ―デザインの仕事、それぞれに意味があるこの2つの仕事をしてきた上で私が感じる「美しく働く」というのは、今目の前にある仕事に、自分がそのとき最大限に出せる力を注いで向き合うことだと思います。

そして今は、好きなことを仕事にしている分、さらに美しく働きたいと思っています。

 

――では、このインタビューのテーマでもある「美を叶え、夢を叶える」。倉田さんはこの言葉をどうとらえますか?

「美」という言葉には、いろいろな意味がありますよね。

「美を叶える」という言葉からは、「整っている」とか「無駄なものがそぎ落とされた」という状態をイメージします。外側も大事ですが最終的には内側の部分、軸となる部分が美しいということを大切にしたいと思っているんです。

仕事をする上では、一緒に働いている人たちとの関係性が円満であることも大事にしています。

夫と仕事をしているとケンカをすることもありますが、お互いを尊敬しあって良いものを作ろうという純粋な気持ちを共有する中で、凛とした、無駄をそぎ落としたものが生まれていくんです。

そういう状態の中で作った作品は、きっと見てくださる方にも「美しい」と思ってもらえるのではないかなと。

グラフィックの仕事をしていて楽しいのは、作品を認めてもらえたり、褒めてもらえたとき。ジュエリーは、実際に店頭に立つことも多いので、お客さまの反応を直接見ることができる瞬間が楽しい時間ですね。

私にとっては、美しい仕事をしてそれを認めてもらえたときが一番嬉しいし、夢が叶っている瞬間だと感じます。

倉田さんの年齢を聞いて、思わず「えっ!」と、驚きの声をあげてしまいました。年齢は非公開ですが、重ねてきた年齢の分美しく生きている倉田さんを見て、年齢を重ねるということは、とても前向きなことなんだと感じることができました。

■倉田さんが手掛けるブランド

SEVENLYSEVEN (セブンリーセブン)」
遊び心と自由な世界観から創りだされたジュエリーたちは「装う彫刻」のよう。唯一無二な存在感は 着けても眺めても心躍る ARTでCHICなジュエリー。

four seven nine (フォーセブンナイン)