毎朝のメイク時や写真を見たときに、ご自分の顔が歪んでいると驚いたことはありませんか。
目の高さや口角の位置、フェイスラインの形などに左右で差があるのなら、その顔の歪みはエイジングサインのひとつ。
というのも顔の歪みの多くは、表情や姿勢における悪習慣の積み重ね、加齢による表情筋の硬直から引き起こされるとされるからです。
さらに最近では、年齢に関わらず、顔の下半分の歪みが気になる方も増えており、マスクに覆われた部分の表情を動かさないことによる弊害とも言えます。
このような顔の歪みを放置しておくと、「顔のたるみ」まで誘発されて顔が大きく見えてしまうため、すぐにでも改善したいですよね。
そこでここでは、顔の歪みをセルフで治す・整える方法をご紹介します。
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顔の歪みチェック方法
そこまで歪みがきつくなく、自分では歪んでいるのかどうか不明な場合は、以下の方法で簡単に顔の歪みをチェックしてみましょう。
①左右の目尻に、人差し指を当てます。
※左右の高さが同じかどうか確認しましょう。
②左右の頬骨の一番高い場所に、人差し指を当てます。
※左右の高さが同じかどうか確認しましょう。
③左右の耳たぶの下に、人差し指を当てます。
※左右の高さが同じかどうか確認しましょう。
④左右の口角に、人差し指を当てます。
※左右の高さが同じかどうか確認しましょう。
どこか一カ所でも人差し指の位置に高低差があるなら、顔が歪んでいると判断できます。
顔が歪む主な原因とは
顔が歪む原因には、大きく分けて「長年の悪習慣」と「表情筋の硬直」が挙げられます。
【顔が歪む悪習慣例】
・ 頬杖をつきやすい
・(食事の際に)決まった片側だけで物を噛みやすい
・(ショルダーバッグやトートバッグなど)決まった片側だけで荷物を持つ
・(PCやスマートフォンの操作、家事などで)猫背やうつむく姿勢が多い
・(座っている際に)脚を組む
・(夜間・日中に関わらず)無意識に食いしばりをしやすい
これらの習慣を長年続けていると、顔から体全体にまで歪みが生じてしまいます。
たとえば、食事の際に決まった片側だけで物を噛みやすい場合、噛む側の筋肉は発達し、噛まない側は衰えやすいため、筋肉が発達した側だけエラが張ったようになります。
また、猫背で作業をすることが多い場合、不自然にアゴが前方に突き出された姿勢になります。その結果、アゴや首の筋肉が緊張し、顎関節(がくかんせつ)とその周辺の筋肉に負担がかかって口元やフェイスラインの歪みの原因となるのです。
このように、顔の歪みは顔だけでなく、身体の歪みから現れることも多く、「食事の際は左右均等に噛む」「できるだけ背筋を伸ばして、正しい姿勢で作業をする」「脚を組まない」など、日々の姿勢や習慣が大切になります。
【顔の筋肉の劣化】
顔には、「表情筋」と総称される約60個の筋肉が存在します。ですがこれらの表情筋は、加齢や無表情の時間が長いことなどにより筋力が衰え、硬直してしまいがちに。
すると、柔軟性を失った筋肉側がアンバランスに引っ張られるようになるため、顔に歪みが生じやすくなるのです。
また、表情筋が劣化すると、筋肉と繋がる脂肪や皮膚まで下垂しやすくなり、顔がたるんで大きく見えてしまいます。さらには血行不良やリンパの滞りまでも招いて、顔がむくみやすくなることも!
そのため、表情筋の硬直であるコリをできるだけほぐして歪みや血行不良を改善し、加齢やマスクの弊害に負けないスッキリとした顔を目指しましょう。
顔の歪みを改善するおすすめマッサージ
ここからは、表情筋をほぐして顔の歪みをセルフで改善する、おすすめのマッサージ方法をご紹介します。
【顔全体~下半分の筋肉ほぐしマッサージ】
①両耳の前下方(歯を食いしばった時にポコッと動く箇所)に、両手の人差し指・中指・薬指を揃えて置きます。
② 約30秒間、前から後ろに向かって円を描くようにクルクルと両手を動かし、固まった筋肉をほぐします。
③両方の側頭部に、両手の人差し指・中指・薬指・小指を揃えて手の平を置きます。
④手の平で、側頭部を(頭皮が動くのを意識して)約60秒間上下に動かしてもみほぐします。
⑤左右の耳の下(エラの骨の外側)のくぼみに、両手の親指の腹を置きます。
⑥約30秒間、親指の腹をくぼみにグイグイと押し込み、この部分の筋肉をほぐします。
⑦親指をくぼみに置いたままで、顔を正面に向けて、舌を前方に突き出します。10秒キープします。
⑧舌を上方に伸ばし、30秒キープします。
⑨舌を左に伸ばし、30秒キープします。
⑩舌を右に伸ばし、30秒キープします。
⑪舌を下方に伸ばし、30秒キープします。
⑫舌を元に戻して完了です。
【顔の上半分の筋肉ほぐしマッサージ】
①人差し指、中指、薬指を揃えて、両手で中心から横へ額の生え際に沿って円を描きながらもみほぐします。
※眉毛の高さが左右対称でない場合、筋肉に柔軟性を与えて左右の高さを整えるために、下がっているほうの眉毛側を特にもみほぐしましょう。
② 人差し指、中指、薬指を揃えて、こめかみ周辺を軽く引き上げつつ、円を描きながらもみほぐします。
③親指の腹を目頭の上の骨のくぼみに当てて、押し上げるように圧を加えます。これを目頭から目尻側まで行います。
※目の大きさが左右対称でない場合、小さいほうの目側を中心にもみほぐしましょう。
習慣の見直しとマッサージで歪みのない小顔美人に!
歪みのない顔は、たるみやむくみのリスクも軽減されるため、すっきりとした小顔をキープできるメリットがあります。
頬杖や噛み癖、姿勢の悪さといった毎日の習慣に気をつけながら、朝晩の歪み改善マッサージを続けてみてください。気づけば左右対称の若見え顔に、周囲の視線がクギつけになるかもしれませんよ!