【インタビュー】美を叶え、夢を叶える|Vo.2 乳幼児の睡眠コンサルタント 愛波文さん

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「誰かの役に立てることが、私にとっての”美しく働く”こと」

美しく働く女性が輝く秘密に迫るインタビューコラム「美を叶え、夢を叶える」。
このインタビューでお聞きするのは、たった2つだけの質問です。

乳幼児の睡眠コンサルタント 愛波文さんにインタビュー

第2回目となる今回は、日本人初の乳幼児の睡眠コンサルタント 愛波文さんにインタビューしました。

結婚後、専業主婦をしていた愛波さんは2012年に第一子となるご長男を出産。初めての育児で夜泣きと育児に悩んだことをきっかけに睡眠科学の勉強をスタート、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。

6年間で、子どもの睡眠について悩む親1,000人以上にアドバイスをし、2018年6月に初の著書となる「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社出版)を出版。

2018年12月には「ワーママ ・オブ ・ザ・イヤー」を受賞され、働くママとしても注目を集めています。

――愛波さんにとって、「美しく働く」とは、どういうことだと思いますか? 

誰かの役に立てること、私の存在が誰かを笑顔にすること……、私にとっては、それこそが「美しく働く」ことです。

「美しく働く」ことだけではなく、美しくい続けるためにはそれなりの努力が必要ですよね。その中で私が意識していることは、毎日を楽しく過ごすことです。その意識を持つことで、実際にまわりから「きれいになったよね」とか、「キラキラしてるよね」と言ってもらえることが増えました。

 私は結婚してすぐに専業主婦になりました。今は睡眠コンサルタント、妊婦と乳幼児の睡眠コンサルタント資格取得講師、そしてテニスコーチとしてお仕事をしています。結婚後、専業主婦と働くママの両方を経験し、育児と仕事をしながら美しくいることがすごく大変だということを実感しています。

結婚後、主人の仕事でサンフランシスコに引っ越し、長男を出産したのですが、生後7ヶ月のときにニューヨークへ移り住みました。

最初の子で、ママ友がいない上に、主人が一週間毎に出張に行っているような時期だったのでママ友グル―プに参加してみたんです。

そこで、育児の大変さを語り共感してもらいたかったんですが、実際の会ったママたちは、「昨日はヨガに行ってきた」とか「旦那さんとディナーに出かけた」とか、とても同じ月齢の赤ちゃんを育てているとは思えないくらい毎日が充実していて、ハッピーに育児をしていたんです。

驚いている私に「文は昨日何をしていたの?」と聞くので、「昨日は、寝ない息子を3時間抱っこしていて寝不足なの」と答えたら、「大変ね」と同情してもらえると思っていた私に返ってきたのは「何してるの? そんなのダメよ。この本を読んでみて」という言葉。

そのときに渡された本が、私の人生を大きく変えました。それが科学的根拠に基づいた乳幼児の睡眠法が書かれた本だったんです。

それを読んで、まさに目から鱗! アメリカには乳幼児の睡眠法が書かれた本がたくさんあるんですが、その後に15冊くらい関連本を読み、寝てくれない長男に実践してみたんです。そしたら、スタートして4日目からすんなり寝てくれるようになったんです。

息子が寝てくれるようになり、自分の時間が持てるようになってきたので、いろいろ調べてみたら、「乳幼児の睡眠コンサルタント」という資格があるということを知り、自分のまわりで、育児に苦労している友だちを助けたいと思い、資格取得の勉強をはじめました。

最初は、子育てをしながら空いてる時間でしか相談に乗ることができなかったので無料でやっていたのですが、次第に「あなたの努力にチップを払いたい」と言ってくれる人が増えてきたんです。

こんなに感謝されるお仕事なんだと感じ、すごく嬉しかったです。

寝ない我が子を抱きながら、育児に悩み泣いていた6年前の私が今の私を見たら驚くと思います。

画像出典:https://st.benesse.ne.jp/

――では、このインタビューのテーマでもある「美を叶え、夢を叶える」。愛波さんはこの言葉をどうとらえますか?

私にとっては、質のいい睡眠が「美」と「夢」を叶えてくれるものになっています。まわりの人たちをハッピーにしたいので、そのために質のいい睡眠を心掛け、そこから溢れるパワーを源にしています。

私は、ママを助け、家族を助けることを仕事にしています。この仕事は、まず自分がハッピーじゃないとできないと思っているんです

誰かの役に立つことが「美しく働く」ことだとお話しましたが、そのためには、心の余裕を持てるように1人の時間を持ったり、睡眠をきちんととるようにしています。睡眠をしっかり取ると、前向きになれるし、ハッピーになれるんです。

私、睡眠時間は最低でも7時間必要なんです。7時間寝ないと機能できない(笑)。そうわかっているので、7時間の睡眠時間を確保するために逆算して全てのことを片付けています。

今は仕事もしているので、時間が足りないと感じることもありますが、専業主婦だった頃よりも仕事を始めてからのほうが、子育てと家事を効率よく過ごせてる気がします。

子育て中は気持ちが張りつめてしまいがち。その中で、赤ちゃんが寝てくれなかったり、赤ちゃんが泣いていてどうしていいかわからない状態はママにとってストレスになることが多いと思います。

赤ちゃんの泣きや睡眠不足は産後鬱になる確率が高くなるという研究結果もあります。そして、産後クライシスも増します。女性は男性よりも寝不足になると、イライラしたり攻撃的になるとも科学的に証明されています。

過去にコンサルを担当した方で、離婚されるんではないかな……と思うくらいコンサル中も旦那さんの愚痴を言っていた方から、お子さんがちゃんと寝てくれるようになって3ヵ月後に「妊娠したんです」って報告されたことがあったんです。

睡眠不足は夫婦関係にも亀裂を作ります。ご主人さまも感謝してくださって、やっぱり睡眠は大事だなと改めて思い、お役に立てたことが嬉しかった瞬間です。

日本人には、もっと睡眠の大切さを知っていただきたいと思っています。質の良い眠りが、日々の生活の中のいろいろなことを快適にしてくれます。

大人の睡眠で言うと、寝る90分前に体温を上げて、体温が下がる頃に寝入るとすごく質のいい睡眠がとれるんです。最初の90分に、70%から80%の成長ホルモンが出ると言われています。このホルモンは美容や免疫にもすごくいいのでこの90分を意識して寝ることが大事です。そうすると、そのあとの睡眠の質もよくなるんです。

睡眠の質と時間が心の余裕に!

愛波さんのお話を聞いて、今一度自分の「睡眠」の質や時間について考えることができました。健康でいること、美しくいること、心に余裕を持つこと……、睡眠はその全てのベースになるものなのですね。

愛波さんは、まさに「睡眠」で美を叶え、夢を叶えた方でした。

「ママと赤ちゃんのぐっすり本」

作:愛波 文
出版社:講談社
金額:1,296円(税込)

愛波 文
「ママと赤ちゃんのぐっすり本」(講談社)著者。 子どもの睡眠コンサルタント。APSCアジア/インド代表。IMPI日本代表。一般社団法人日本妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント協会代表理事。Sleeping Smart®代表。慶應義塾大学卒業。2012年に長男出産。夜泣きや子育てに悩んだことから乳幼児の睡眠科学の勉強をはじめ、米国IMPI公認資格(国際認定資格)を日本人で初めて取得。2015年に次男を出産。現在、2人の男の子の子育てをしながら、子どもの睡眠に悩む保育者のコンサルティングや個別相談、日本人向けに子どもの睡眠教育プログラムを提供。IMPIと提携し、オンラインで妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講座の講師も務めている。

Homepage:https://sleepingsmartconsulting.com/
Instagram:https://www.instagram.com/aya_aiba/
Twitter:https://twitter.com/sleepingsmartJP
LINE@で6ヶ月からのサンプルスケジュールと最新情報を配信:https://line.me/R/ti/p/%40ayaaiba

<参考文献>
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3918890/
https://www.sleep.org/articles/sleep-for-men-and-women/

アイキャッチ画像出典元:たまひよONLINE 

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