妊娠中、気をつけたいことのひとつに「冷え」があります。
冷えが引き起こす悪影響は多く、妊娠中の大きなトラブルにつながることも。その影響と対策を知ることで、赤ちゃんを守ってあげましょう。
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妊娠中、なぜ冷えるの?
もともと冷え性だという女性は少なくなさそうですが、妊婦さんに冷え性が多いとされるのは、妊娠すると女性ホルモンや自律神経が乱れるから。
妊娠中は女性ホルモンが変化するため、ホルモンバランスが崩れ、脳の司令塔である視床下部が立て直そうと頑張ってしまいます。
それがストレスとなり自律神経が崩れ、血行不良を招き冷えやすくなるのです。また、妊婦中の運動不足による筋肉の低下も冷えにつながります。
妊娠中の冷えの悪影響
妊娠中の冷えは、以下のような影響を及ぼすといわれています。
- 妊娠初期のつわりが悪化しやすい
- 腰痛や便秘になりやすい
- 足がむくんだり、つりやすくなったりする
- 切迫流産になりやすい
- 難産になりやすい
- 産後の母乳の出が悪くなる
妊婦にとって冷えは、ひとつもいいことはありません。また、カラダが冷えていると、妊娠しにくいといわれています。
つまり、母体に冷えは禁物なのです!
冷えないカラダをつくろう!
では、冷えとサヨナラするためにできることは?
「冷えない妊婦」に近づくための、オススメ対策法を紹介します。
【半身浴】
下半身をじんわりと温めると体が冷めにくいので、半身浴が効果的。37~38度のお湯に胸から下だけをつけて、最低でも20~30分入浴を。
好きな香りの入浴剤などを入れると、ストレス解消にもなり、さらに効果的。
もし長時間入っていられない場合、冬は寝るときに、湯たんぽを布団に入れましょう。半身浴と同じような効果を得ることができます。
【靴下の重ね履き】
最低でも4枚、できる方は5枚、6枚と増やしていってください。このとき、1枚目は5本指ソックス、素材は天然素材がオススメ。
なぜなら足の裏や指股は内臓と繋がっており、最も汗腺が発達している部位のため、吸水性のある綿や絹がいいとされているから。
重ね履きは外から温めるというより、体内からじわじわと保温されていく感じです。脱いだときに、カラダがじんわりと温まっているのを実感できます。
【甘いものを減らす】
スイーツ好きなら、自分のお腹を触ってみてください。冷えていませんか? 妊婦中は暑さを感じたり、つわりでも食べれるものを……と、ついアイスなど食べがちですが、砂糖の取りすぎはカラダを冷やしてしまいます。
砂糖(糖類)にもいろいろな種類がありますが、一番体を冷やすのが「白砂糖」。冷えをとるなら、カラダを温めてくれる「てんさい糖」に変えましょう。黒砂糖、きび砂糖、蜂蜜、メープルシロップも、白砂糖や三温糖よりベターです。
ただし、糖類は取り過ぎてしまうと血糖値が高くなり、ドロドロ血の状態をつくってしまいます。甘い物の取り過ぎには注意をしましょう。
【冬野菜を食べる】
夏に収穫されるキュウリ、トマト、レタス、ナス、スイカなどは、夏に食べるもの=体を冷やす食べ物といわれています。反対に、冬に収穫される生姜・ごぼう・人参・ねぎ・玉ねぎ・レンコンなどは「体を温める食べ物」。最近では冬野菜でも1年中手に入りますので、冷えが強い方は、食事のバランスをとりつつ、夏でも体を温めてくれる冬の野菜を積極的にとってみてください。
妊娠中は冷えやすいと自覚して!
妊婦は普通にしていても冷えやすいことを念頭に入れて、コントロールしましょう。きっとお腹の赤ちゃんも喜んでくれますよ。
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