紫外線(UV)によるシミ・シワ・たるみなどのエイジングサインや肌ダメージを防ぐために、一年中欠かせない日焼け止め。
ですが、日焼け止めの正しい塗り方を知らないために、その効果が半減してしまっていることも!
そこでここでは、日焼け止めの正しい塗り方をパーツ別にご紹介します。
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日焼け止めは毎日塗って光老化を防止
「日焼け止めは夏の暑さが気になるようになってから」「今日は外出しないから日焼け止めは塗らなくても大丈夫」――このように思ってはいませんか?
日差しが強い夏だけではなく、紫外線は一年中降り注いでいます。また、紫外線のなかでも約95%を占めるUVA(紫外線A波)は、雲やガラスを通り抜けるため、曇りの日や室内であっても油断できないのが実情です。
UVAはじわじわと肌の奥にある真皮層にまで侵入し、肌の弾力を担うコラーゲンやエラスチンなどにダメージを与え、メラニン色素の合成を促します。
そのため、紫外線対策を怠っていると、いつしか肌にはシワやたるみ、シミが現れやすくなることに。このような紫外線による肌の変化を「光老化」と呼ぶのです。
では、このような光老化を防ぐためには、どのような方法で日焼け止めを塗ればよいのか見ていきましょう。
日焼け止めは適量をムラなくこまめに塗って効果的に!
日焼け止めの正しい塗り方をご説明する前に、日焼け止めの塗布量について注意点があります。
実は、日焼け止めを使用している多くの方が「塗布量が少ない」ために、商品に記載されているほどの紫外線カット効果を得られていません。というのも、効果の目安であるSPF/PA値は「皮膚1平方センチメートルにつき2mg」塗布して測定した際の値のため。
「皮膚1平方センチメートルにつき2mg」とは、顔全体ではおよそ0.8g。この量は、クリームタイプでパール2粒分、乳液タイプで1円玉2枚分くらいになります。
※上画像:パール1粒分のイメージ。顔全体ではこの2倍の量が必要です。
特に汗・皮脂が気になる夏場は、「べたつくから日焼け止めを薄く塗る」ということも珍しくありません。ですが塗布量が推奨よりも少ない場合、期待される効果が半減して、せっかく毎日塗っているのに紫外線ダメージが蓄積されているリスクがあるのです!
そのため、顔の場合なら「パール2粒分」を目安に、以下の正しい塗り方で丁寧にムラなく塗りましょう。
※各製品によって推奨塗布量があります。製品もしくは製品の箱などに使用量の目安が記載されている場合は、その内容を守りましょう。
また、日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直すのがおすすめです。というのも、汗で流れてしまったり、タオルなどで汗を拭いた際に一緒に取れてしまったりするため。また、配合成分によっては時間が経つとUVカット効果が薄れてしまうこともあります。
そのため、日焼け止めは適量をムラなくこまめに塗布して、効果を十分に得られるようにしましょう。
日焼け止めを塗る順番【顔】
朝の基本のスキンケア(洗顔、化粧水、美容液、乳液・クリーム)の最後の仕上げとして、日焼け止めを塗ります。
その後メイクをする場合は、日焼け止めの後で化粧下地、ファンデーションの順番です。
※日焼け止めの中には、化粧下地の役割も兼ねるアイテムもあります。その場合、化粧下地は不要です。日焼け止めの後にファンデーションを塗りましょう。
日焼け止めの正しい塗り方【顔~デコルテ】
①額・両頬・両こめかみ・鼻筋・アゴに日焼け止めを点置きします。
②点置きした日焼け止めを、中指・薬指の腹を使って、顔の内側から外側に向かって丁寧に伸ばします。
③塗り残ししやすい、凹凸のある細かな箇所(目元、小鼻の脇、口元など)も、指の腹を使って日焼け止めを塗布します。※肌をこすって摩擦を与えないように気をつけましょう。
④手のひらで顔を包み、ハンドプレスをして日焼け止めを密着させます。
※日焼け止めが足りないと感じた場合は、頬や鼻・額など日焼けしやすい部分に重ね塗りしてください。必ずムラが出ないようにしましょう。
⑤耳・耳裏、アゴ下から首、デコルテ、うなじ部分にも日焼け止めを点置きし、丁寧に伸ばします。
※アゴ下から首にかけては、顔を上に向けた状態にすると塗りやすくなります。
顔全体はもちろんのこと、光老化の影響が現れやすい首元なども忘れずに毎日紫外線対策をするようにしましょう。
スキンケア感覚で、スキンケアの最後に日焼け止めを塗る朝の習慣をつければ、室内やちょっとした外出での「うっかり日焼け」を防ぐことができますよ。
日焼け止めの正しい塗り方【ボディ】
腕・脚のボディの日焼け止めは、軽く伸ばして終わりやすく、ムラになりがちです。
そのため、おすすめの塗り方は、「ライン塗り」。ライン(線)を引くように腕・脚に伸ばしてから、くるくると円を描くようにして全体に伸ばしていきます。
脚の場合、水着着用などで広範囲に紫外線を浴びるシーンでは、太もも部分とヒザ下部分とに分けて、丁寧に適量を伸ばしていきましょう。
また、手・足の甲、ワキ、ヒジ・ヒザの表裏、身体の側面などは塗り忘れがち。また、特に手の甲は手洗いなどですぐに洗い流されてしまいます。
そのため、顔と同じくボディの日焼け止めもこまめに塗り直すことを心掛けましょう。
日焼け止めの選び方のポイント
次に、日焼け止めの基本的な選び方のポイントを見ていきましょう。
【SPF/PA値をチェック】
日焼け止めアイテムによく記載されている「SPF/PA」。
SPFとは、紫外線のなかのUVB(紫外線B波)に対しての防止効果を数値で表したもの。最高値は50で、51以上になると「SPF50+」と表記されます。
たとえばSPF20の場合、「通常日焼けするまでにかかる時間よりも『20倍』遅らせることができる」ことを意味します。
PAはUVA(紫外線A波)に対しての防止効果を「+」の数で表したもの。最高値は「++++」(フォープラス)で、「UVA防御効果が極めて高い」ことを意味します。
日本化粧品工業連合会の発表によると、屋外の軽いスポーツやレジャーの場合、「SPF20~40」「PA++~+++」程度が目安となっています。
活用シーンにもよりますが、日常生活の範囲から長時間のレジャー用には、上記のSPF/PAあたりの日焼け止めを使用すればよいでしょう。
【保湿美容成分をチェック】
「日焼け止めを塗ると肌が乾燥するから苦手……」というように、日焼け止めアイテムと肌との相性が良くない場合があります。
本来、光老化から肌を守るために塗布する日焼け止めで肌の調子が悪くなるのは本末転倒。そのため日焼け止めを選ぶ際は、「日焼け止めはスキンケアの延長」と考えて、配合されている保湿美容成分も入念にチェックしましょう。
保湿美容成分配合のおすすめ日焼け止めクリーム
・商品名:ドラマティック プロ EX (SPF40 PA+++)
・容量:30g
・価格:4,400円(税込)
シミ・そばかすの原因になる紫外線をカットする、メイク下地としても使えるUVクリーム(日焼け止めクリーム)。
シミやシワなどの紫外線ダメージ予防だけではなく、植物幹細胞エキスをはじめ、美容液のようにリッチな24種の美容成分が一日中潤いを与えてスキンケア効果をキープします!
【配合美容成分例】
・特殊発酵美容成分「アンドラティア」※
・多機能美容成分「ナイアシンアミド」
・植物幹細胞エキス「リンゴ果実培養細胞エキス」
・肌のハリを司る「加水分解エラスチン」「加水分解コラーゲン」
・皮脂バランス・毛穴開きを整える「アカツメクサ花エキス」
・豊富な栄養素を持った「乳酸桿菌/ローヤルゼリー発酵液」※
・ターンオーバーをサポート「乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液」※
※日本古来の発酵技術を使い、成分を増強
伸びが良くてべたつかず、白浮きしないので、メイク下地としても使えてツヤ感抜群の仕上がりを叶えます。
肌に嬉しい無香料、無着色、無鉱物油。さらに、落ちやすい酸化チタン・酸化亜鉛不使用で汗・皮脂に強いのも高ポイント!
スキンケアの最後・メイクの最初に塗布するだけで一日中紫外線ダメージを予防しながら、肌にハリや潤いを与える美容成分が贅沢に詰まった注目のUVクリームです。
日焼け止めは正しく塗って光老化を防ぎましょう!
日焼け止めは、毎日正しく塗ってこそ、その効果を存分に発揮します。
紫外線による光老化を早めに防ぐことが、未来の肌コンディションを大きく左右するため、UVカットはもちろん美容効果まで期待できる日焼け止めを選んで、いつまでも自信のある肌をキープしましょう!
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