「父親としての育児」とは?育児に悩んでいるパパたちへ贈るおすすめの一冊

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奥さんの妊娠がわかり、自分が「パパ」になるとわかったときのことを覚えていますか?

赤ちゃんが生まれてくるまでの10ヶ月、大きくなっていくお腹と共に、どんどん「ママ」としての表情になっていく奥さんを見ながら、父になる自分に不安や焦りを感じ、いざ、赤ちゃんが誕生し、その腕で抱いたとき「パパ」としての自覚を初めて強く感じたという人は少なくないようです。

赤ちゃんのお世話のスタートはパパもママも同じ。ママだけが先にスタートしているというわけではないのに、どんどん置いてきぼりになっているような気持ちになってしまうパパたちのために、おすすめの一冊をご紹介します。

『ママにはなれないパパ』

放送作家・鈴木おさむさん、奥さまは森三中の大島美幸さんです。
2002年に交際0日で結婚したお二人の間には、結婚から13年経った2015年6月に、第一子となる笑福(えふ)くんが誕生します。

大島さんは、妊活に専念するために芸人のお仕事をお休みし、待望の第一子を授かりました。

そして、鈴木おさむさんは笑福くんの誕生を機に、1年間の育児休暇を取得します。その期間のことをまとめたのが、「ママにはなれないパパ」という本です。

「父親としての育児」とは

育休という言葉が好きではないという鈴木おさむさんは、この期間のことを「父親になることを勉強する「父勉」のためのお休み」(引用:「ママにはなれないパパ」)と、本書の中で表現しています。

この本の中に書かれている、おさむさんの育児についての体験談は、パパになったばかりのパパたちには、ぜひ読んでもらいたいことばかり。

ママの立場で読むと「このことに気づいてくれるの? うちの夫はきっと今でも気づいていないわ……」と感じるようなこともたくさん書いてあります。

ママたちにとっては「育児あるある」、でも下手するとパパは一生知ることがないようなことまで、鈴木おさむさんは気づき、その発見の中から「父親としての育児」に反映させていくのです。

例えば、ママたちにとっては「あるある話」である、「乳首痛い」問題。

授乳をスタートしたばかりのママたちが、人知れず苦悩する「乳首痛い」問題を、鈴木おさむさんは、「パパ」としての立場から語っているのです。

この痛みについて、理解してもらうことはできなくても、知ってもらえることで、ママたちの気持ちは救われるのではないでしょうか。

そう。この本には、パパの立場からの育児の日々が書かれているのですが、「ママが、パパに知って欲しかったこと」が詰まっています。

育児に関わるパパのことを「イクメン」と表現する場合がありますが、パパとして育児に関わるのは当然であり、「イクメン」という表現は適切ではないと感じている人も増えています。

パパとママは平等。でも、やはりその中に役割分担はあります。

パパはどんなにやる気を出してもおっぱいをあげられません。それ以外のことは、パパもママも同じようにすることは可能ですが、いろんな事情からママ側に負担が増えます。

その負担を平等にすることはできなくても、ママたちが日々担っている負担について、パパが理解をして、共感してくれることが、パパが育児に関わる中でも大事なことのひとつなのです。

パパとして、育児への関わり方に悩む方にぜひ読んでもらいたい一冊。

「うちの夫、本当にわかってない……」と、育児に対するイライラが募っているママたちは、パパに読ませてみることをおすすめします。

『ママにはなれないパパ』

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作:鈴木おさむ
出版社:マガジンハウス
金額:1,404円

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