辛い吐き悪阻(つわり)、無理しても食べる?それとも食べなくても大丈夫?

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 妊娠中のつらい症状のひとつが「吐き悪阻(つわり)」です。いつ終わるとも知れない毎日に「もうイヤ!」と苦しんでいる人はたくさんいらっしゃいますよね。

吐き悪阻の間はなかなか食事が取れず、お腹の赤ちゃんにきちんと栄養が行き届いているのかな……と心配になることも。

吐き悪阻の時期は無理してでも食べるべきなのでしょうか? それとも食べなくても大丈夫なのでしょうか?

吐き悪阻が起こる時期って?

吐き悪阻は、一般的には妊娠初期に多いといわれています。ホルモンバランスの変化や自律神経の崩れ、精神的な不安が原因とされ、においに敏感になったりするようです。

「何か口にしても吐いてしまう」「吐きそうなのに吐けない」「ずっと胃がムカムカしている」。こんな状態が続く吐き悪阻ですが、無理に食べる必要はまったくありません。

1日の推奨摂取カロリーや栄養は気にせず、吐き気がおさまって胃が落ち着くのを気長に待ちます。

もしも何か口にできそうと感じたら、自分の好きなもの、そのとき食べたいものを数回にわけてゆっくり食べましょう。 ただ、吐き悪阻の時期は脱水症状になることがあるので、水分補給だけは意識して行ってください。

お腹の赤ちゃん、栄養は大丈夫?

吐き悪阻の間は無理して食べる必要はないとお伝えしましたが、お腹にいる赤ちゃんに栄養がまったく行き届かないのでは? と心配する人もいるかもしれません。 でも大丈夫!

妊娠初期の赤ちゃんはママがごはんを食べなくても自分の力で成長できる「卵黄嚢(らんおうのう)」と呼ばれる栄養の袋を持っています。

胎盤ができあがる14週頃までは赤ちゃんはここから栄養を補給しているので、ママは「私が食べて栄養を届けてあげないと!」と心配する必要はないのです。

吐き悪阻はおよそ16週くらいには落ち着くといわれているので、赤ちゃんがママの栄養を必要とする時期にはちょうど吐き悪阻が回復している人が多いようです。

こんなときには病院を受診しよう!

もし、「食事が3日以上取れない」「1日に10回以上吐いてしまう」「体重が妊娠初期だけで3kg以上落ちてしまった」という場合は、医師の判断を仰いでください。

ママの体調管理は赤ちゃんのためにも大事なことです。とにかく無理をせず、自分の体をいたわってあげてくださいね!